憂鬱の風景

丘に上がり

振り返って

眺めれば

 

蜃気楼に揺れる街

 

豆粒の人と車

ミニチュアのビル

 

遠く遠く

目の霞む

はるか彼方まで

 

街は拡がり

人の波は途切れず

 

ダイナミックな

箱の羅列は

いつまでも続きそうだ

 

人の営みも

木々の緑も

 

壊しては

再生を繰り返し

 

その中に

悲喜劇を含んで

 

在り続ける