2022-07-28 夏に負ける #詩 詩 夏の暑さに負けて 混濁する 茹だるような熱の中を 羽虫飛び 汗流れ落ち 体が萎んでゆく 塩にまみれた皮膚が ヒリヒリと痛み 乾くそばから 汗が吹き出て 汗疹痛く 水を飲んだ腹は ゴロゴロと下り始める 熱に疲れ ぐったりとしおれ 夜になっても なお 暑さはとどまることがない 思考は止まり 風は止まり 闇の中 体は 熱だけを発する