2022-08-04 墓参 #詩 詩 目の前の 石柱に何の意味があろうか 蝉しぐれの灼熱に 汗を垂らし 石に水をかけ 香を炊き 手を合わせる 故人の来し方 我の行く末 石は石なり 刻みつけた墓碑もまた ただの文様でしかなく 死してなお 存在を信じたいという 願望をこめた 儀式が 簡素化され 今に至り 空を見ている