冬の雨は 雪よりも重く 霧に覆われた世界を しとしとと 濡らしてゆく 雨に打たれ 染み込んでくる寒さ 誰もいない夜 とぼとぼ 坂を下る 背中に降る雨を感じて 迫りくる寂寥 煤けて 点滅するアパートの蛍光灯 ここに一人だけ 月も見えるぬ夜
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