酔い覚めの夜

つらい

 

つらいよ

 

夜の長さがつらい

 

これまでのことや

これからのこと

 

あてもなく考えて

 

己の余地を殺していく

 

夜が明けて

どうしようもない現実が迫ってくる

 

ああなりたかった未来を

夢見ていた過去

 

もう実現など

できようがない

 

それは分かっているだろ

 

酒が醒めて

分かってしまうと

 

何もできない己しか残っていない

 

迷惑をかけ

気持ち悪がられ

肯定的な存在意義など微塵もない

 

そんな自分を滅却し

未練を断ち切る道連れを探して

 

今日も

記憶を失うまで

 

酩酊する他

何ができるのか