2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

出かけます

一週間ほど出かけます

春夜の道

風に寒さなく 木々は緑に芽吹く 爛漫の春が 押し寄せてきた 風呂上がり 夕方に吹く 風の気持ちよさ 夕焼けが田んぼに映えて 蛙の合唱が山野に響く 田に映る影は 長く長く伸びて 薄明かりの夜が訪れると 大きな月が上る 蛙の声やまず 新緑の匂いにむせながら …

現実を直視せよ

お化けが怖い 見えない不安と恐怖が 街を覆っている 武漢を見た イタリアを見た スペインを ニューヨークを 見た 怖いだろう 東京は二週間後のニューヨークだと 脅かされ 日本人は危機意識が足りない 命を大事にと 煽られ 自粛という名の強制 従わなければ店…

理屈などなかった

絶対にコロナに罹るわけにはいかない とサラリーマンの知人は言った 罹ってしまえば 会社は営業停止 一体 どれほどの損害をかけるのか 罹った後 どの面下げて会社に行けばいいのか そもそも 会社に居場所は残されているか ああそうか こういうことだったのか…

アトラスに傅いて

どんどん おそろしくなる 街では パトカーが巡回し スピーカーからは 街へ出るなの繰り返し 香川のうどん屋は 休め スーパーマーケットも 一人で行けって 全てが自粛ですよ 自粛の話なんですよ 自粛のはずが 縛りが重く 重くのしかかって 社会を支える重荷に…

心の悪魔

今日も感染者の家に 石を投げる 大阪府知事は 休業しない店の名を公表する 全国でも 営業中のパチンコ店を公表する 広島県では 知事が職員の給付金を元手に 基金を作るとかなんとか 晒し上げ いじめ 搾取 普段なら 行政が率先して止める行為が コロナの名の…

山形県の検温は愚行である

テレビで見た 山形県の県境で体温を測っている県の職員 検温をしても入県拒否はしない 注意喚起のためと言う 呆れた 何の意味もない無駄 無駄であるばかりでなく 田舎根性に満ちた愚行 山形県ばかりではない この日本に蔓延する縄張り意識 水際対策で自分の…

ギスギス節

ああ今日もまた ネットを監視する者たちが 外出する人々を バカ呼ばわりして 非難を重ねている 薬局の馬鹿が たった一人の 疑わしき患者に身震いし 外出をしないで 命を守ろうと曰っている ずっと家の中にいたら 死んでしまうじゃないか 公園や海辺に行くの…

コロナ以前以後の前にさ

アウシュヴィッツ以前以後 ヒロシマ以前以後 フクシマ以前以後 そんな言葉に影響されて 語られ始めた コロナ以前以後 余程オオゴトにしたいようだ 自粛も極まれリ テレビのテロップには こころの相談室の連絡先が流れている 家庭内暴力だの コロナ鬱だの 自…

白熱灯の羽虫になって

もう夜には 店なんてやってない 唯一開店している 飲み屋に人が集まる 白熱灯に向かう虫のように 隣り合い ひしめき合い 杯を進め 濃厚接触を重ねる 他になければ 集まるのも必然 親父は安堵した顔で つまみを作っている コロナ コロナ この街を覆う悪夢よ …

緊急事態なのはコロナではなく狂った世相である

いよいよ 全国に緊急事態宣言だって なんという愚かな なんという馬鹿げた 騒ぎなんだろう 100万人のうち 100人が感染するのを 緊急事態とするならば インフルエンザも 自動車事故も 常時緊急事態でなければならぬ ましてや もっと感染者が少ない県までも 一…

闇営業の店

お上の達しに従う店もあれば 敢然と無視する店もあり 今日行ったのは 闇営業の店だった 電気を落とし やっているのか いないのか よく分からない体で 営業している 静かで 暗く 禁酒法時代か 灯火管制か 本当の隠れ家になり 酒を啜る おかしい 面白い 堂々と…

この国に民主主義などない

この国には民主主義はない 疫病が流行り はや2ヶ月半 まともな検査もせず 実態は分からない 検査が出来ないんじゃない しようとしないだけ 世界の中で この国だけが検査をしない 英国も瑞典も 一度は集団免疫の獲得を戦略にしたが 日本と違って検査はしてい…

壊死させる村

この村は バカバカしい 些末な異物のために 人を殺す 外へ出て 隅々を周ると 血流が滞り 壊死しかけた塊が 散乱している このままでは死んでしまう もう破滅は目の前だ なのに 見ないことにして 家に閉じこもってろって 見えなくして 見殺しにする気だ こん…

維新の夢

阿鼻叫喚の騒ぎのなかで 同胞がたくさん生まれる 不可思議で 無慈悲な政治の下 社会は壊れ 生き残りゲームに終始し 負ければ蔑まれ 屈辱を抱えながら 抵抗も許されず 涙を流すのみ こんな世界の どこがいいのか やがて 我慢も飽和を越え フレームは 軋みを立…

終わるはずがない

終わる訳ないだろ 一ヶ月やそこらで 我慢して 遮断して 引きこもって それで 終わりになるなんて 簡単に思ってるのか 終わらない 終わるはずがない 締めたら減る 緩めたら増える 繰り返して 罹るのを遅らせて ゆっくり 拡めていくんだろ 簡単に済むと思うな…

心の風邪 悪夢の最中

人の心は もはや誰かを ウイルスの媒介者としか見ていない 疑い 遠ざけ 見事なまでに 操られ 心を 自死させゆく 自粛という名の強制は 警察までも借り出して 街中を 巡回する犬たちが いまにも 噛みつこうと待ち構える どうして こうなってしまったのか イン…

出かけます

出かけます 一週間ほど

煽静

陰鬱な街では 電子回線で罵詈雑言が飛び交っている 毒を垂らした水槽で 逃げ惑う魚たち まるでガス室に閉じ込めらたような 困惑と不安 怒りと興奮 騒ぎにも一通り慣れ 疲れて沈鬱な面持ちの人々 得体のしれない 恐怖を用いた煽動 逃げられない 止まった 街と…

強風辞

風よ 北の国から吹いてくる 冷たく 痛い風よ 旗を暴れさせ 洗濯物を飛ばし 看板を引きずり倒し ゴミを舞い上げる 顔には 砂粒がつぶてのごとく当たり 前が見えぬ 進めぬ 人っ子一人いない街に 吹き荒れる風よ このまま吹き続け 命を毟り取っておくれ 言葉を…

浮霊の街

電車はガラガラ バスに人の姿なし フワフワと歩いている 生気なき人々 生きながら死んでいる 川辺の桜 観る人もなく ただ花びらが 川面に流れる 何も変わらない街で 魂だけが抜けてしまった 苦しめられた人々は 声を上げられず 押し黙れという重圧に覆われた…

マゾヒスティック

この国の人々は 気持ち悪いくらい お上の裁断を 求めている 自らの権利を放棄し 外出も娯楽も交遊も 縛ってくれと 懇願し 雁字搦めに されたがっている 自分が外に出なけりゃいいものを 全体で規制し 管理し 支配されることを望んでいる こんな自壊を望む愚…