マゾヒスティック

この国の人々は

気持ち悪いくらい

 

お上の裁断を

求めている

 

自らの権利を放棄し

外出も娯楽も交遊も

 

縛ってくれと

懇願し

 

雁字搦めに

されたがっている

 

自分が外に出なけりゃいいものを

 

全体で規制し

管理し

支配されることを望んでいる

 

こんな自壊を望む愚行が

大手を振ってまかり通る

 

民主主義なんてなかった

 

それは形だけの飾り

 

血みどろになって

手に入れたわけでもないし

 

本当に大事だなんて

思ってもいない

 

この街から

自由が溶け出して

 

若者叩き

老人叩き

 

足の引張り合い

悪口の言い合い

 

ネガティブな

恨み言の

繰り返し

 

挙句の果てに

強権を求める

 

自分たちが

守ってきたのは何だったのか