愚行発狂

連れにお茶を出しておいて

私には

自分で淹れて

と言う

 

怒り狂った

 

たかがお茶じゃないか

 

いや

たかがお茶だから

怒りが収まらぬ

 

些細なところまで

差別を持ち込む心根が

 

態度の違いの

あまりの露骨さが

 

人を人でなくする

 

わたしは狂人になった

 

やかんをひっくり返し

テーブルをひっくり返し

 

握った寿司を

顔に投げつけてまわった

 

爽快だった

楽しかった

全て終わりだと思った

 

これで狂人扱いだろう

 

仕方ない

失うもののほうが多い愚行

 

でも

もう一回くらい

寿司を投げつけてやりたい

 

いま

駄目になっていく

まさにその時