風もなく 穏やかな秋の日の夜は 寒気降りきて 猫も丸まる 分厚い綿蒲団を重ねた 老夫の床に 咳が一つ また一つ 夜に響いて 憂き世の濁りを 浴びてきた体に 溜まる疲れの音 忍び寄る 終末の予感させて 秋はまた更けゆく
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。