黒光りする板 煮染めたような 年輪の蓄積 一人で始めて 六十年 くたびれ果てた 人と店 おでんの 湯気だけが 立ちのぼる 時が止まっていた 女将は 九十と言った しみじみと ゆっくり飲んだ 常連は 皆死んだ ただ店だけが 残っているのだった 女将の 昔話に付…
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