野良猫が運んできた 鯛の兜は 片隅に放り出され 腐り果てている 春が来て 腐った鯛の目玉から 草が生え 緑が茂り 花を咲かせた 根は 鯛を覆い 跡形もない 白い花が 風に揺れて いづれは 散ってゆく わたしは この転生に 組み込まれるのだろうか
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