2017-01-07 哀しい夢 詩 #詩 遠く聞こえるチャルメラ 夜も更け 蒲団の中 哀愁が襲う 子供の時 午睡から目覚め 隣に眠る母と 薄明るく差し込む暖色の光線を見て この世が滅亡してしまうのではないか そう思ったことが幾度もあった 夢から醒めた 強烈な寂寥感 この哀しさが人生そのものではないかと 子供ながら思った その認識は 間違っていなかった 夢を見て 夢に破れ 夢を忘れ そんな自分を納得させていくのが 人生という作業である