2017-01-18 ただ傷のみ 詩 #詩 怪我をして 寝たきりの一日を過し 死を想った 仰向けに横たわり 目を閉じる 息を吸うたび 傷が疼く 大気が私に流れ込む 体は重力に沈んでいき 空が遠く高く 広がっていく 傷だけを感じる 何も考えなくていい 一つの痛みが 悩みと苦しみを開放する 最後には痛みからも解き放たれるのかもしれない ただそれだけを思った