怠惰な夢

日常から離れたいといつも思っている

人生を旅に例えるなら
平坦な道をひたすら歩くより
劇的な風景を追い求めたい

たとえ身を危険に晒しても
興奮や熱狂を味わいたい
取り返しがつかない傷を負い
後悔のもとに余生を送るとしても
余力を持って人生を全うしたなんて思いたくない

退屈と怠惰を打ち破り
緊張と弛緩の連続に身を置き
汗と涙を流し
夢想と徒労を繰り返す

そんな夢を見て日常を送っている
情けないけれど正直に生きてるだけマシなのか