馬鹿にされて思う

人から馬鹿にされたり
見下されたと感じた時

自分がもっと金持ちだったら
社会的な地位があったら
そんな態度は取られないのではないか
と考える

だけど
自分が金持ちで偉かったとしたら

人から親切にされても
心から感激せず
相手は金や人脈や出世が目当てで
私自身など見ていない
欲目で付き合ってるに過ぎない
と考えてしまうに違いない

金や地位がなくて卑屈になるのも
金や地位のために人を信じられないのも
結局は同じことだ
金や名誉に踊らされている

しかし俗世に生きている限り
金や社会から逃れられない

少しずつ馬鹿にされ
少しずつ馬鹿にして
睥睨し
睥睨され
それでも私が出家しないのは

俗な付き合いが楽しいからだ
ああ嫌だと思っても
付き合うを止めないのは
やはり楽しいからなのだ

楽しいと思わなくても
生きているのを止めないのは
やはり楽しいからなのだ