2017-04-29 北国の春 詩 #詩 桜が咲き 菜の花が咲き 蛙が鳴き 燕が飛ぶ ふきのとうが伸び 竹の子が頭を出す 全てが一緒にやってくる 長い冬を越えた北国の春は 短いだけ鮮やかだ 初夏を思わせる日射し 初春を思い出させる夜の冷え込み 青く芽を出す道草 遠くに見える山の雪 モノクロームの世界は一変し 暑さと寒さと 光と影と 生と死が 混在し動き始める そのせわしなさが 生命の力強さと短さへの焦りを匂わせ 喜ばしくも 哀しくもある