陽射しの影

陽射しが強くなれば
影も濃くなり
濃淡と明暗が
はっきりと
目の前に現れる

陽のあたる場所で
熱さに身を焦がし
強い光に照らされれば
影に潜むものは見えない

影に佇み
動かずにいるなら
陽が当たるところは
眩しいだろう

日向にいれば
影に入って休みたいと思い

日陰にいれば
陽を浴びて輝きたいと願う

そんな二分法を生む
光源を当たり前に感じているうちが
生きていることであり

最後に日が沈めば
全ては闇に帰すのだから

光と影はどちらも
光線の産物であって
その熱が冷めないうちに
エネルギーが消えないうちに
動けるうちに

動きたければ動けば良い