いま田んぼ道を歩く

田んぼの中の一本道

遠くからの風は
稲を揺らしながら
近づいてくる

炎天下

太陽の赤
稲の緑
道の灰色
自分の影

それだけしかない

道は真直ぐ
田は四角

幾何学的で
工業地帯のように整備された田園は

人工的なのに
恐ろしいほど人にたいして冷たく
奇妙な孤独をもたらす