自然の子

雨と風と太陽の光は
誰にも等しく降り注ぐ

一人一人の人生など
意に介さず
平等で
無慈悲で
全てを包摂する世界

そんな大地に立ち
誰もが一人歩み

降り注ぐ陽も
荒れ狂う嵐も
身に受ける

虫や獣の
殺伐とした
生き様を思えば

人の一生は
それなりに恵まれ
面白く
多様だが

だからこそ
疲れることもあって

そんなとき
自然のダイナミズムの前で
自分がちっぽけであることに
救われる