2017-10-03 壊れゆくまで 詩 #詩 いつか壊れる 全てのもの 手持ちのコップ テレビ 時計 住む家まで 壊れる必然には 抗えずとも 丁寧に 投げ出さず 使うのなら 古いことの良さが 現れる 磨き込まれた手摺りや 渋みのある革製品 木目が黒光りする家具 そして おそらくは 人生も 自暴自棄にならなければ 時間が徒労と同じ意味でないならば 年月を経た味わいがあるものと 信じたい