虚無の快楽

踏み止まることが大切な時と
一歩踏み出す時が大切な時と
人生の転換点は己には分からない

ただし
一つ分かるのは
投げ出してしまうことの
虚無の快楽

じっと
粘り強く
こつこつと
積み上げてきたものを

一夜にして
色褪せたものにしてしまう

破壊的で
刹那的な衝動

快楽を伴い
後悔を伴い
自分を絶望に落とし込む

一瞬の快楽が
人を地獄に落とす

それは
分かっている

分かっているからこそ
なおさら自虐的になる自分がいて

いつでも切れる関係だから良いと
刹那的になる脆さと
開き直った強さと

両方抱えて
生きているいけるのは

結果的には強味だろう