照れ隠しの言葉

泣き言や恨み節ばかりだと
暗い気持ちになって
希望が持てなくなるけれど

明るくて前向きな言葉だけでは
心の本当の姿を隠しているのではないか
ただ心地よい響きだけで

言葉に心が入っていないのではないか
と思う時もある

悪口や嫌味は
目にしたくない

よいしょやおためごかしは
うんざり

だけど
嫌いな言葉でも

その後ろ側に
守っているものがあると分かれば
納得することはある

人は
照れ隠しや
意固地さで
心を隠すものだから

毒舌家でも
心優しい人もいる

自分だって
気持ちに素直になれないのは
日常茶飯事

それなのに
相手には

小さい子が
おいしいや
ありがとうと
発すような
素直さを期待しているのだから

言葉も気持ちも
まあまあに
やっかいなものだ