2018-12-20 陽だまりの猫の姿の 詩 #詩 風のない冬に 差し込む陽 道端の猫 茶色の毛が 日を浴びて 黄金に輝いている 眩しそうに 目を細め じっと丸まって 温かさを貯めて 微動だにしない 寒さを逃れる屋根なく 飢えと隣合わせの猫 今日の この時だけは 慈愛に満ちた ぬくもりに 身を任せても 陽が落ちれば ふたたび 寒さに耐える時 楽ばかりしている 我々には 猫の安楽の有難みなど きっと分からないだろう