陽だまりの猫の姿の

風のない冬に
差し込む陽

道端の猫
茶色の毛が
日を浴びて
黄金に輝いている

眩しそうに
目を細め

じっと丸まって
温かさを貯めて
微動だにしない

寒さを逃れる屋根なく
飢えと隣合わせの猫

今日の
この時だけは

慈愛に満ちた
ぬくもりに
身を任せても

陽が落ちれば
ふたたび
寒さに耐える時

楽ばかりしている
我々には

猫の安楽の有難みなど
きっと分からないだろう