まだマンガが読める

子供の頃
小遣銭を握りしめ

漫画雑誌の発売日に
毎週
雑貨屋へ駆けて行った

あれから
数十年

今でも
マンガを読み続ける

新巻の発売日が
待ち遠しくて
堪らないマンガもある

その時だけは
昔と変わらず

心躍り
胸高鳴って

いの一番に
書店に駆け込む

面白いマンガを
描き続けてくれた
人がいて

それを楽しむ
土壌があって

かつて
マンガに見た夢を

今も
抱き続けられる

マンガに
ワクワクしている時

わたしは
変わっていない

わたしは
まだ大丈夫

わたしの心は
まだ動くんだと

安心していられる