2019-02-19 水温む朝 詩 #詩 厳寒の朝 歯を磨けば 口をゆすぐ水が 歯に沁みる 今日の朝 同じく水を含むと あれ ぬるい 冷たくない 意外な変化に 春を思った 季節は巡り 知らず知らず 我々の 時は進んで 気づけば すでに目の前に迫っている ゆっくりと しかし止まらず 微細な変容の重なりが 陽を長く伸ばし 気温を引き上げて 草木も呼応し 鳥も虫も獣も 命を漲らせる時を 虎視眈々と狙い 春の荒天は 大地にたなびく