一日がはじまる

まだ重い瞼
だるい頭

朝食の準備
包丁の音

始まりは
格好良くなどない

漫然と
眠気を残して

一日は起動し
ほとんど
何事もなく終わる

安寧なのか
停滞なのか

守っているのか
何もしていないのか

意味は
いくらも作られる

今はただ
この強い眠気を振り払い
立ち上がり

一杯の水を飲みたい

体を起こし
歩き始めて
欲求を満たす

それを
繰り返してゆくだけ