漏れ寸前

布団とトイレの往復

肛門の痛み

 

下痢に襲われて

クソのことしか考えられない

 

体は脱力

排便も億劫

 

世界が肛門だけになってしまったようだ

 

このまま弱り果て

垂れ流して

雲呼となって

わたしは流れていく

 

遠い昔

生まれた頃から

 

もっとも嫌厭してきたものに

取り囲まれて

埋もれてしまう

 

ああ雲呼

お前と何万回

顔を合わせたことだろう

 

ひり出して

一つとして同じ雲呼はいなかった

 

それぞれに

それぞれの苦しみが

宿っていたのか

 

この肛門の痛み

肛門にうずくまって

垂れ流れる糞よ

 

なと何回

尻を拭けば

痛みは収まってくれるのか

 

あと何度

ひり出せば

雲呼は固まってくれるのか