病みの終わり

下痢は止まりかけた

空腹も戻った

 

体が治っていく

 

いままでの

苦しみが嘘のように

 

日常が帰ってくるという

期待が膨らみ

 

もう地獄など

省みる気もない

 

いまだ

自分に自信が持てず

 

よちよち歩きの

胃腸を抱えて

 

痺れた肛門を

訝しみながらも

 

明日が待ち遠しい

 

どうなるか分からないとしても