日常の地獄

誰かが誰かを

虐げれば

 

虐げられた人は

他の誰かを虐げる

 

資本の論理が生んだ

弱肉強食

 

日雇いのオイラは

安酒を呷り

 

酔っ払って

クダを巻いては

 

公園の猫に

逃げられる

 

お金を貰って

我慢を強いられ

 

プライドを売り払い

人に頭を下げる

 

その精神の歪みは

下に下にと降りてゆき

 

下れば下るほど

汚泥に塗れた

ドブに浸かるしかなく

 

人はそんな有り様を

知っているために

 

競争につぐ競争によって

人を蹴落としてでも

成り上がろうとする

 

それは

当たり前に存在する

地獄である

 

今日も怒鳴られて

飲んでウサを晴らす

 

こんな人生が続くのであれば

希望など

どこにあるのだろう