惰眠

眠りが

妨げる

 

焦点を

 

明るい

白色の世界から

 

色が抜け

 

目蓋が

落ちてしまう

 

脱力の快楽に抱かれ

味わううちに

 

いくつも

こぼれた

 

眠く

気だるい頭に

 

なにも残っていない

 

遠く

ぼやけた

 

浜辺で

寝そべる

 

周りは消え

 

風に頬が打たれるのみ

 

惰眠に溶け

 

木の葉の揺れにも気づかず

 

時も

体も

きえてゆく