2021-03-31 預かり知らぬ魂 #詩 詩 ドアを出て 明るい陽射しを浴びたなら まぶしい世界に目がくらむ 明るさも 大気も 道端の石ころも 魂を包み込む 蕎麦屋の暖簾をくぐり 蕎麦をたぐり テレビの相撲を見ては またたぐる 蕎麦湯のとろみに 温まる 一口 また一口 燗酒に 蕎麦がき 蕎麦の香りに 相撲は続く いつまでも 気の許す限り 何もなければ 何もなく 過ごすのみ