飢餓

食べないこと

 

空腹に縛られること

 

昨日食べたものが

遠くに過ぎ去り

 

いつになっても

夜が明けない

 

空腹で

気が遠くなりそうで

 

意識は希薄

思考は停止

 

動けない辛さ

 

だるく

 

あと少しの我慢と

分かっても

 

時は経たず

 

ねっとりとした液体が

胃の腑を遡り

 

もはや

空腹と吐き気の区別もつかない

 

すべてが止まる前

蘇生を信じて

 

この動かない今を

ただ感じる