日常に収まる

退屈に倦んでいた日常が

 

慈愛に満ち

輝く残照とともに

腹に落ちた時

 

収まるところに

収まっていたという

 

妙な納得をした

 

新緑の森を

心の内に夢想し

 

道を歩く日々に

 

怠惰も

堕落もあろうはずがない

 

見て

考えることなく

 

夢見て

願うことなく

 

うつつのうちに

浮遊していたなら

 

解けてゆくだけ