しょぼくれた田舎道 とぼとぼ歩く夕暮れ時 羽虫が電灯に飛び交い 一軒また一軒と 灯がともり 風の止まった なまめかしい夜が訪れる 漆黒の山麓 薄明るい空 歩くにつれ 闇は深くなり 遠くの家並みが 行灯のように 行く手を導く 陽はとっぷりと暮れ 夜も更けて…
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