2018-06-14 また一つ灯が落ちる 詩 #詩 しょぼくれた田舎道 とぼとぼ歩く夕暮れ時 羽虫が電灯に飛び交い 一軒また一軒と 灯がともり 風の止まった なまめかしい夜が訪れる 漆黒の山麓 薄明るい空 歩くにつれ 闇は深くなり 遠くの家並みが 行灯のように 行く手を導く 陽はとっぷりと暮れ 夜も更けて 喧騒は薄れ 街の明りは 一つ また一つと落ちて 世界は眠りにつき 今日の終焉に 安堵した