体疲れて心痩せる

連日の重労働
他者の要求に
合わせなければならない酷使

吹き出物
目のかすみ
腰痛

体からのシグナルも無視し
ひたすら働く

もう使われているだけ

今日は何日か
何曜日か

寝食を忘れ
虚ろな精神だけが浮遊し

確実に
寿命が縮まっているのだけが
実感できる

充実しているのか
疲弊しているのか

余計な思考も
煩わしく

ただ終焉に向かって
走る

走るというのは
非日常で

人は普段
歩くものだから

いつまでも
走っていられるわけがない

それでも走るのが
自壊に向かう快楽を生み

朦朧とした自己を
判断不能に陥れ

全力であり
空虚であるという

近代の労働者の
奇妙な精神を滑走させる