日照りの坂 引きずる足 汗の玉 顎より垂れ 肘から落ち シャツはビシャビシャ 木陰のベンチ 汗は止まらず 足元の蟻 鳴きわたる蝉 何も考えたくない 考えられない 熱の溜まった 大気に埋もれ 逃れられず そのとき 一陣の風が ただ一時 風が吹いて 草の匂いを運…
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