丸い なまった あたたかい風は 植えたばかりの 稲を揺らし 皐月の光の中 駆けてゆく 南から 夏が押し寄せ 韜晦の春は 役目を終え 震えは止まり 衣を脱ぎ 汗が流れ出す 手をひろげて 体で浴びた 夏の気配を 憂いなど 馬鹿馬鹿しく ただ射してくる陽線 風を孕…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。