炎天下 蝉しぐれが降り注ぐ路肩 蛇が死んだ 死してまもなく 体に蠢く寄生虫 蛇の中に棲む虫たちが 命消える体から 脱出しようとしていた 近づけば 蛇の想念が 回り舞台に乗って 押し寄せる かつて胃の腑に入れた 生命の行列 彼を恐怖に陥れた 動物の表象が …
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