夢は 遠かった 夢だと 分かったら すぐに覚めてしまった なつかしく なまめかしく 羊水に揺られるごとく ふわふわと おぼろげで かたちのない きおくのような 幻覚とも 妄想とも おぼつかない 感覚の残滓である しかし 確かに もとめていた 何かだった
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