美しい言葉

世界を
精神を
切り取れば 美しい言葉があらわれるのだろうか

美しいものと美しくないものがあって
それを切り分けられるのだろうか

磨いたガラスはきれいになる
磨いた言葉もきれいになるだろう

きれいなものはよごせない
よごせないものには近づかない

近づけば汚してしまう
近づけば汚れが目につく

だが、愛するとは汚すことで
汚れてもなお、それを引き受けることじゃないか

愛して汚して
磨いてきれいにして
また汚して
きれいにして

磨き上がったら
きっと美しいのだと私は思う