まわれ涙よ

花びらの先から垂れた雫は
地に落ちる

終わってしまったと思ってはいけない
かなしい気分になんかならなくていい

宇宙から降り注いた光と雨と大気と
すべてが集まって
花びらに雫がひとつ生れたのだ

それが転がって
地に染み込んで
足元を巡り巡って
僕らを取りかこむのだ

そして僕らもまた地と空と星の回転の助けとなって
身体をまわし、命をまわしていく

だから心がグルグルまわるのは当たり前なんだ
フラフラするのは当たり前なんだ
ちょっと酔ったら寝そべって星を見ていたらいいんだ