光と影

光あれ
と言葉を発してから
光と影が生れ
陽と陰が別れ
男と女が生れ
勝と負がつき
その変奏の果てに
生と死がある

人生にも光と影があって
起伏のなか
陽のあたる場所を歩むこともあれば
底に沈んで影にかくれるときもある

あなたの気持ちが沈んでいるなら
光は眩しくてたまらないだろう
影で休んだらいい
人生は自分のためにあるのだ

最後にあなたの生命は死の影にかくれる
世界は闇に戻る

どんなに暗い闇の中でも

どこから光が降り注いでくるのか
光源がどこなのか

分かってさえいれば

光に向かって歩いていける
歩く方向が分かれば
生きていける