雪が溶けて
暖かい風が吹き
夏の太陽が降り注ぐように
悩み苦しんだ季節から
精神が開放され
幸せの中に過ごし
熱狂の瞬間に至る
人生はそんなに単純なサイクルじゃない
喜びも悲しみも不平等で
絶望に命を落とす者もあれば
生涯を平穏にまっとうする者もある
苦しみのない人生など無いのだろう
涙を流したことのない人などいない
つらく苦しいときは誰にもある
それでも
世の中には美しいものが溢れていて
街を歩けば笑顔に出会う
その笑顔が儚く空虚なのだとしても
美しさに手が届かないとしても
代わるものなど無いのだから
顔を上げて追っかけていけばいい
それが苦悩と恐怖から逃れるためだとしても