文学への憧れ

文学を読もうと思ったのはいつからか
小説も詩も
子供の絵本の延長で
何も考えずに触れてきたけれど

ある時
文学という言葉を知って
憧れた

その時の初期衝動は
立派な人になりたい
だった

知識や教養ではなかった

人の気持ちを解かって
悩みや苦しみに心砕き
権威や権力を振りかざすことなく
生きることを考えて
生きて
悩んで
人を苦しめず
美しさと
憧れを
教えてくれる

地の底に這いつくばっても
泥水を飲んでも
人生は捨てたものじゃない

そんなことを教えてくれるのが
文学だと思って
憧れたのだ