只管打眠

自分の身体は
完全に支配できない

毎日欠かさずしていることは
食事と睡眠

腹が減るのは
食べればおさまる
眠いのは
眠ればおさまる

だが
毎日同じように寝ているのに
眠くて眠くて仕方がないときがある

眠い
眠い
いくらでも眠れる

休日の朝起きて
ご飯を食べて寝て
午後に起きて寝て
再び起きたら
夜になっている

なにもやることがない
寝る
どこまでも寝る

何もしない虚しさより
徹底的に眠ることの充実は

寝汗をかいた後の
血の巡りの良さと
弛緩した脱力感によって
生まれかわったような
身体への感覚をもたらす

寝すぎた頭は
いまだ浮遊感につつまれ

蒲団に寝転がって
ただ天井を見上げる今こそが
至上の幸福かもしれないと
夢想する