2017-10-16 気だるい夜 詩 #詩 滴り落ちる雨音 野良猫の鳴き声が遠く聞こえ 静かな夜がしっとりと更けてゆく しとしと降る雨が 周りを覆い 暗い部屋で まどろむにつれ 薄いヴェールの 繭の中のような 安堵と静寂と 時が止まったような錯覚 このまま いつまでも 毛布の中で 惰眠を貪りつづけ 移り変わる世界と隔絶し 安らかに 穏やかに 永遠に 雨音を聞いて 過ごせるのではないかと想う アンニュイで 静寂な夜