2017-10-15 水の味わい 詩 #詩 水を買うなんて馬鹿らしいと 二十年前には思っていたけれど 今ではお茶よりもジュースよりも 水を買って飲む 水の味にうるさいわけじゃない むしろ味がないことに 水の価値があって 透明で色の付いてない存在は エネルギッシュな主張の合間で 自分を素に戻してくれるから 食べ物を食べれば 水を飲むし 水を飲めば お茶の旨さも強さも分かるし 立ち戻る場所 自分についた味を洗い流してくれるものとして 水はいよいよ大事になった