2017-10-21 街燈照らす家路への旅 詩 #詩 今日もまた 雨が滴る寒空に 白い息して 道をゆく君 俯いて 泳ぐ視線に 先は見えず 道に流れる 雨水を避け 交差する足 靄に浮かぶ 赤い頬 歩けども 歩けども 暮れゆく秋は 追いかけ 闇は迫り 雨はまだ降る それでも 君は歩き 人待つところへ たどり着くか 街の中の 小さく淡い 寄辺なき彷徨を 幾度となく繰り返し 回る歳月が 君を変えゆく