仕事をやり遂げたとき

学校を出て
仕事に就いた

しばらく働いて
このままだと
人生をすり減らすだけなんじゃないか
と思った

その思いは
あながち間違ってもなかったけれど

数年働いていると
働くことの良さも分かり
息抜きのやり方も
分かってきた

あれから長い年月が経って

さまざまに
しんどい思いも
たのしい思いもしたが

仕事が忙しくなると
人生の時間を売り渡している
というイメージを
いまだに持つ

そして
仕事をやり遂げた後の開放感
空いた時間が出来たことの手持ち無沙汰
しばらく仕事がないときに襲われる虚無

これらの感情とセットになって
仕事は私の中にあり

忙しければつらいし
暇でも胸の奥がスカスカするし
どちらの状態が続くのも幸せには遠い

ただし仕事から解放された瞬間は
すごくハッピーで
それだけは何度味わっても
飽きることがない